水を細かい霧状にかけたいときに、霧吹きがないとちょっと困ります。
自家製のパンやスイーツ作りには、霧吹きが重宝されることも多いです。
その他、植物への水やりや掃除など、霧吹きの使い道は多岐にわたります。
パン作り初心者にとっては、霧吹きの準備自体が頭に浮かばないこともありますし、頻繁に使わないため購入を躊躇することもあるでしょう。
霧吹きが手元になければ、どうしたらいいのでしょう?
私はよく、手に水をつけてパッパッと指をはじいて水をかけることが多いですが、この記事では、霧吹きがないときに役立つ代替アイテムをいくつかご紹介します。
手軽な霧吹き代用アイテムを紹介
霧吹きがない場合の対処法は、身近にあるアイテムを代用品として使うことです。
使い終わったスプレーボトル、手、ストロー、ハケ、キッチンペーパーなど、色々な方法があります。
霧吹きほどの便利さはないかもしれませんが、これらのアイテムを活用すれば、状況に応じて対応することが可能です。
それぞれの使い方について、これから詳しくご紹介していきます。
スプレーの空き容器を探してみる
料理時に、液体を霧状にスプレーするためのスプレーがあります。
醤油や油を入れて使っている方もいるでしょう。
これらのスプレーは、空にして洗浄すれば、霧吹きとしても使えます。
ただ、元々何が入っていたかを確認することは大切です。
化粧水や洗剤などの空き容器は、洗っても食品用には不向きです。
食品用途に安全なものを選ぶ場合、しょうゆのような食品が入っていたスプレーが良いでしょう。
手を使った霧吹き代替方法
手軽な代替品がない場合、自分の手を使って水分をまく方法があります。
私もよくやります。
この方法は非常にシンプルです。
まず、手に水を付けて湿らせ、その後、手を軽く握ってから勢いよく指を開きます。
そうすると、手についた水が飛び散ります。
指をしっかりと広げることで、細かい水滴が均等に生地に飛びます。
ただし、水をつけた後、手から余計な水分を振り払うことが重要です。
手が濡れすぎると、大きな水滴が生地に落ちてしまい、霧吹きのように細かくかけることができなくなります。
また、指を開く動作にはしっかりと勢いをつけることが必要です。
勢いが不足していると、水滴の飛び散りが不十分になります。
手を直接使用することに抵抗がある場合は、使い捨ての手袋を利用するのも一つの方法です。
自作スプレーの簡単な作り方
手軽にストローを使ってスプレーの代わりを作ることができます。
必要なものは、ストロー、カップやペットボトル、はさみです。
まずストローを3分の1の長さで切ります。
長い部分(3分の2の部分)の端に、半分ほどの深さで切り込みを入れます。
この切り込みに短いストローを90度の角度で差し込むと完成です。
水を入れたカップやペットボトルに短いストローを浸し、長い方から吹き込むと水が放射状に噴出します。
意外と広範囲に水が飛ぶので、周囲の物が濡れないよう注意しましょう。
ハケで代用
自宅にある刷毛(ハケ)を、霧吹きの代わりに使うことができます。
料理で使用する際は、清潔なハケを選ぶことが大切です。
専用の料理用のハケがあれば安心ですが、なければ新品の未使用のものを使いましょう。
使い方は簡単です。
ハケに水を含ませ、生地の上を軽く撫でるだけでOKです。
特別な方法は必要なく、ハケの一般的な使い方に従います。
ただし、生地を傷つけないためにも、柔らかいハケを選ぶことが重要です。
硬いハケだと、生地の表面に傷が入ったり、焼成時のムラの原因になることがあります。
キッチンペーパーを使った方法
キッチンペーパーは、キッチンでの万能アイテムとして知られています。
霧吹きが手元にない場合、キッチンペーパーを代わりに使うことができます。
使い方は、ハケと同様です。
キッチンペーパーを折りたたみ、水を含ませてから生地の上を軽くなでます。
要は、霧吹きで水をかける代わりに、直接塗る方法です。
注意点として、キッチンペーパーがない時にティッシュやタオルを代用するのは避けてください。
これらは生地に細かい繊維が付着する可能性があり、特にティッシュは水を吸うと破れやすくなるため、適切に塗るのが難しくなります。
きれいに塗るには、キッチンペーパーの利用が最適と言えます。
水蒸気を活用する方法
生地に直接水を塗る代わりに、水蒸気を発生させて生地の乾燥を防ぐ方法もあります。
この方法では、オーブンの天板が入る大きさのきれいなビニール袋(ゴミ袋など)を用意します。
パン生地をオーブンの天板に置き、ビニール袋にすっぽり入れます。
コップを3つか4つ用意してお湯を入れ、パン生地がのった天板に置きます。
ビニール袋の口を閉じます。
パン生地がつかないように工夫してくださいね(高さのあるコップを使うなど)。
これにより、耐熱容器内の水が蒸発し、水蒸気が生地の表面に付着し、霧吹きを使った時と同様の効果を得られます。
この方法で、生地が適切な湿度を保てます。
パン作りにおける霧吹きの役割
一般的な料理で、霧吹きを調理道具として使用している人はどれほどいるでしょうか。
日々の料理では、霧吹きを使用する機会はあまりないことが多いです。
そのため、パン作りが趣味ではない人々の間では、霧吹きを調理器具として持つことは珍しいかもしれません。
では、パンやお菓子を作る際に霧吹きがなぜ重要なのでしょうか。
霧吹きの主要な目的は、生地の表面に適切な量の水分を与えることにあります。
これにより、焼成過程で生地が過度に乾燥するのを防ぎ、生地が膨らむのを助けます。
十分な水分がなければ、生地の表面は硬くなり、それ以上膨らむことができなくなります。
これは結果的に、ふっくらとした質感を持たない、平らなパンにつながります。
このような問題を回避するため、霧吹きはパン製造において重要なツールとなっています。
霧吹きの代用品を使う時の注意点
調理時に霧吹きの代わりに用いる道具の使用において、注意すべき共通のポイントについて説明します。
水の使用量に注意
霧吹きの代用品を使用する場合、実際の霧吹きに比べて水分量を調整するのが難しくなることがあります。
そのため、水をつけすぎないように気を付けることが大切です。
特にパン生地に過剰な水を加えると、生地が水っぽくなり、逆に膨らみにくくなる恐れがあります。
油分を含む生地のときは不要
パン生地への水分添加の目的は、表面の乾燥を防いで均一な膨らみを得ることにあります。
バターや油を多く含む生地は、製造段階で既に油分が混ぜ込まれており、生地自体が乾燥しにくい特性を持っています。
そのため、元々乾燥しにくい生地の場合、無理に水をつける必要はありません。
生地に触れる場合は優しく!
ハケやキッチンペーパーを使って生地に直接水を塗るなど、生地に触れる際は、軽く撫でるようにして、優しく接することが重要です。
力を入れると、生地がつぶれて膨らまなくなったり、の形状が崩れて水分が均等にいきわたらなくなる可能性があります。
まとめ
霧吹きの代用品として、主に、霧吹きを使用せずにパン作りを行うための代替手段をご紹介しました。
使い終わったスプレーボトル、手、ストロー、ハケ、キッチンペーパーなど、色々な方法があります。
霧吹きが手元にない、または用意するのが難しいという方は、ここで紹介した方法を試してみていただければと思います。
霧吹きは、水分を均一にいきわたらせるのに最適です。
代用品では、どうしても霧吹きのようにはいかないので、今後もパン作りを続ける場合は、霧吹きをひとつ用意することをおすすめします。