自宅で作るスイーツの中でも、簡単に作れて人気のパウンドケーキ。
ただ材料を混ぜて焼くだけの簡単さが魅力ですが、生焼けが心配です。
特に、お土産やプレゼントに焼いたときに中が生だったらどうしよう…と不安かと思います。
焼けているか判断するには、竹串を差してみて生地がついてくるかこないか見るのが一般的です。
この記事では、生焼けを見分ける方法や焼き具合を確認する方法、生焼けを防ぐコツ、もし生焼けになったらどうするかをお伝えします。
パウンドケーキが生焼けかどうか焼き加減を確認する方法
さっそく、パウンドケーキが生焼けではないか、判断する方法を見ていきます。
まずは、ケーキの外見を見てみましょう。
パウンドケーキは、均一なきつね色に焼けていて、中央がふっくらと盛り上がっているのが理想です。
色が薄い、または十分に膨らんでいない場合は、焼き時間が不足しているか、オーブン温度が低い可能性があります。
この場合、焼き時間を延ばしたり、温度を上げたりすることをお勧めします。
見た目が完璧でも、内部がしっかり焼けているかも確認が必要です。
一般的な方法は、焼きあがったケーキの中心に竹串を差し込んでチェックすることです。
串に生地が付かなければ焼き具合は良好ですが、生地が付いてしまったら中が生焼けなので、焼き時間を延長して再度竹串でチェックしましょう。
パウンドケーキは何度も焼き直すと味が落ちてしまうので、焼く前に十分注意を払うことが大切です。
次では、その予防策について詳しくお伝えします。
パウンドケーキが生焼けにならないためのコツ
パウンドケーキを美味しく仕上げるためには、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。
まず、パウンドケーキの基本的な作り方のおさらいです。
- 材料を準備します
- バターは常温に戻しておきます(時間がないときはレンジを活用しても)
- 卵を冷蔵庫から出しておきます
- 型を準備します
- オーブンを予熱します(予熱は20℃くらい高めがおすすめ)
- 室温に戻したバターと砂糖をしっかりと混ぜ合わせます
- 溶いた卵を数回に分けて混ぜ込みます
- 小麦粉とベーキングパウダーをふるってから、さっくりと混ぜます
- 生地を型に入れ、予熱したオーブンで焼きます
これが基本の手順ですが、気をつけるべきポイントがいくつかあります。
バターと卵は、使う前に室温に戻しておくことが大切です。
バターと砂糖を混ぜる時は、白くなるまでしっかりと混ぜ合わせます。
バターが冷たすぎると混ざりにくいので、硬すぎる場合は電子レンジで少しずつ温めて柔らかくすると良いでしょう。
バターが溶けないように気を付けてください(W数を設定できる場合は低くしたり、解凍モードを使うのがおすすめです)。
適切な柔らかさは、指で押して簡単に凹む程度です。
卵も、冷たいと生地が分離しやすくなるため、室温に戻してから使用します。
卵はしっかり混ぜた後、4~5回に分けて加えると良いでしょう。
小麦粉を加える際は、ヘラで軽く切るように混ぜることがポイントです。
混ぜ過ぎると生地が固くなり、ケーキが膨らみにくくなります。
焼く時は、オーブンを予め十分に温めておくことが重要です。
適切な温度でないと、ケーキがきちんと膨らまない可能性があります。
オーブンを開けた時に温度が下がってしまうので、20℃くらい高めに予熱するのもおすすめです。
焼き始めから約10分経ったら、ナイフでケーキの表面に縦の切れ目を入れると、中まで火が通りやすくなります。
これらのコツを押さえてパウンドケーキを焼いてみましょう。
パウンドケーキが生焼けだった時の対処法
パウンドケーキをオーブンから取り出したあとに、生焼けであることがわかった場合は、お腹を壊す恐れがあるのでそのまま食べるのはやめましょう。
(生焼けはまずくて食べられないですけどね…)
対処方法としては、オーブンで再び焼き直すか、電子レンジを使う方法があります。
オーブンで再度焼く場合は、温度が下がらないよう注意しつつ、5分から10分焼いてみてください。
焼き加減を確認する際は、以前に竹串を刺した箇所とは別の場所を試してみましょう。
もし表面が十分に焼けているのに中が生焼けの場合は、焦げないようにアルミホイルをかぶせて再焼きするのが効果的です。
この方法で、切った際の生焼け問題を避けることができます。
ただ、繰り返しオーブンで焼き直すと、ケーキが固くなり味が落ちる可能性があるので、注意が必要です。
また、電子レンジを使う方法もあります。
表面が焦げていてこれ以上オーブンで焼きたくない時には、この方法が適しています。
電子レンジで温める場合、パウンドケーキを型から出してラップで包みます。
紙製の型を使った場合は、型から出さずにラップをかけて温めてください。
温める時間は約1分から1分30秒が目安です。
温めた後、竹串を使って中の焼け具合をチェックしてください。
電子レンジは内部から温める効果がありますが、水分が飛びやすいので、ラップは必ずしてください。
まとめ
パウンドケーキは材料がシンプルで作り方も簡単に見えますが、生焼けになってしまったり、うまく焼き色がつかないことがあります。
レシピ通りの温度と時間を設定しても、使用するオーブンによって癖があったりするので、ちょうどよい焼き加減を見つけるためには、何度か試してみる必要があります。
美味しいパウンドケーキを作るためには、材料の量を正確に計ることと、丁寧に作ることが重要です。
焼きたても美味しいですが、一晩寝かせるとしっとりとした味わいが増し、異なる美味しさを楽しむことができます。
シンプルでありながらも奥深い味わいのパウンドケーキに、ぜひ挑戦してみてください。